活動レポート - ●高活ビズ「市民力を活かした次世代郊外まちづくり」が開催されました。(1月28日)

●高活ビズ「市民力を活かした次世代郊外まちづくり」が開催されました。(1月28日)

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活動レポート
執筆 : 
yagisan 2017-2-7 11:02

 

●高活ビズ「市民力を活かした次世代郊外まちづくり」が開催されました。

 

 高齢者による小規模ビジネス・高活ビズ起業塾「第13回ナノ・コーポのすすめ」が128日(土)、横浜市青葉区美しが丘の「3丁目カフェ」で開催されました。

 前回に引き続き、実際の活動現場に出かけて模擬体験をしながら話を伺う講座スタイル。参加者は15人でしたが、「自分のやりたいことが地域の人々の為になる-ことを目の当たりにし大変刺激された」と、好評でした。

 

◆人と人、人と地域とをつなぐ新しい地域共助サービス

 「できること・やりたいことが地域の人に役立つ」街づくりを目指す「たまプラ・コネクト」の成り立ちから現状、そして今後の方向性まで詳しく解説してくれたのは、マーケティングを担当する藤本孝さん(62歳)。藤本さんは企業のWeb構築等を手掛けた元電通マンで、2年前に定年退職後、本格的に活動に携わっています。

 

 横浜市の東急田園都市線「たまプラーザ」駅周辺に住む人達をつなげる地域共助サービスの「たまプラ・コネクト」は、得意なスキルを持った人とスキルを求める人の出会いをサポートして、昔ながらの助け合いの仕組みつくりを構築中です。

 

 元々は、201410月に次世代郊外まちづくり住民創発プロジェクト「たまプラネットワーク」が同じくまちづくりの中間支援組織をめざす「交流の森」と合流し、翌年の9月に合同会社「たまプラ・コネクト」を設立してスタート。基本コンセプトは、

1)「困っている人」と「助けられる人」をつなぐ

2)「教えてほしい人」と「教えられる人」をつなぐ

3)「要望・課題」と「解決方法」をつなぐ

 

◆自発的な助け合いが活動の輪を広げるキーワード

 当初は、米国の代行サービス「タスクラビット」をヒントに、買い物や家の掃除、子どもの一時預かりなど、家事や育代代行の共助サービスを想定。高齢者と一緒に「買い物などに出掛ける」、「料理を食べる」、「庭の手入れをする」あるいは、子育てママ向けに「子どもの送り迎え」、「子どもをちょっと預かる」、「お弁当を作ってあげる」など地域の問題解決型サービスを考えていた。

 ところが、実際に近所の人たちへのヒアリングでは、「知り合いには頼みたくない」、「家に入ってほしくない」、「高齢者対応は難しい」、「送り迎え、一時保育はお金で解決できる」など、想定とはまったく逆の反応だったといいます。

 

 そこで発想の起点を、「困っている人の課題をどう解決するか」から「自分のやりたいこと、得意なことが地域の人のためになる」と、180度変えた。これによって、問題解決型から自発的な助け合いこそが活動の輪を広げるキーワードだと気が付いた。

 具体的には、「〇〇さんの△△というサービスをメニュー化」したという。(1)一緒に料理をして食べて、覚えるクッキングパーティ、(2)林さんが弁当をお裾分けしてくれる、(3)関さんが英語を教えてくれる、(4)田中さんが世界の童話を読み聞かせに来てくれる、(5)片岡さんがネイル、メイクスタイリストをしてくれる、などなど。

 

◆シェアカルは、カルチャーをシェアするためのプラットフォーム

 今回の体験型高活ビズは、たまプラーザ駅から徒歩4分の「3丁目カフェ」で開催された第10回シェアカルEXに合わせて行われました。

 この日のプログラムは昼と夕方の2部制で行われ、11時~15時までの昼の部では、「多肉植物の寄せ植え」や「図工BAR」、「身体のことをちゃんと考えるお茶会」、「ピアノで1曲弾けるように」、「生ピアノで正しいラジオ体操」。ランチは、「たかっし~のアジアクッキング」。

 私は「ピアノで1曲弾けるように」(500円)で「枯れ葉」の演奏に挑戦、これまで全くピアノに触ったことがなかったにもかかわらず、15分でピアノのミニ発表会ができたのは感動ものでした。また、「生ピアノで正しいラジオ体操」(1,000円)では、ラジオ体操が本格的な身体のトレーニングになることを再認識しました。

 夕方のプログラムは、場所を変えて17時~20時まで、「タロットからのメッセージ」、「マヤ暦で鑑定します」、「ロゼット作ります」、「自分の心の声を聴くカード」などが行われました。

 

◆住民だからできるマッチング

 最初、サイレントオークションという形はじまったシェアカル(イベント)は、地域の人たちの多彩なスキルを発掘し、利用者とのマッチングする場となってきているようです。

シェアカルは3人のスタッフで運営されており、開催告知やスキル提供申込、参加申込、日程調整、問い合わせや提供者説明、質問、相談などは基本的にはFacebookを活用、それ以外はメールでほとんどが対応できているといいます。シェアカルではスキル提供者と参加者が直接交渉をしてもらい、中間マージン等はとっていません。

 

 昨年9月に行われた第6回目のシェアカルでは、提供者が25人、提供サービス38点、申込21点、申込者62人、合計(売上)金額117,000円とのことでした。回を重ねるごとにグループで参加するスタイルが多くなっているといいます。

 

 藤本さんに、シェアカルが広がったポイントを聞いたところ、以下の5点を挙げてくれました。

1)まず、地域のタレント(才能)の発掘

2)本業=商売を持ち込まない

3)得意なことを教える(シェアする)感覚

4)新しい体験が世界を拡げるという意識

5)みんなで一緒にやることで、仲間が拡がる

 

 地域問題解決型でスタートすると、どうしても肩に力が入りすぎて、それが重荷になりがちだ。ところが、好きなこと、得意なことは無理をせず、本人も参加者も楽しんでやることができるので、長続きしやすいということのようだ。

 

◆まちぐるみのイベント化、地域通貨、生活サポートまで

 「たまプラ・コネクト」では、住民同士のネットワークを広げるきっかけになったシェアカルをベースに、まちぐるみのイベント化などさらに活動の場を広げようと幾つかの案を計画中だといいます。

 

 まちぐるみのイベント化では、神奈川県を中心に40を超える地域で「ちょい呑み方式」のはしご酒イベントが行われています。地域の人が一緒に何かをするという構造はシェアカルとほとんど同じ、地域のお店(カフェ、バー、サロンなど)を会場に、チケット制(3枚綴で2,500円)で、会場となったお店の商品サービスを体験できます。

 このほか、人と人、人とまちをつなげるための手段としての地域通貨や、ロンドンのサザーン・サークル(地域に存在する「ニーズ・欲求」と「スキル・能力」を組み合わせ、助けを提供する人も別のことで助けてもらえる)のような仕組みによる生活サポートにまで拡大させたい。また、この仕組みをほかの街にも横展開を仕掛けていきたいともいいます。                             (報告:柳沼)

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